「読む」の尊敬語は2つ!?謙譲語、丁寧語も紹介!

2019.03.15

カテゴリ「言葉 尊敬語

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そもそも「読む」の意味は、

「文字、文章、図などを見て

その意味や内容を理解すること。

一字一字を声に出して言うこと。」

を指す言葉です。

 

普段から当たり前の様に行っている

この「読む」という行為ですが、

ビジネスや日常生活の中でも

よく使われている言葉です。

 

よく使う言葉である分、

場面ごとの敬語の使い分けが

しっかり出来ているか

気になる言葉でもありますね。

 

そこで今回は

「読む」の敬語の分類である

「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」

に分けてご紹介したいと思います。

「読む」の尊敬語は?

「読む」の尊敬語は「お読みになる」です。

「読む」などの動詞に

「お~になる」を付けることで

尊敬語になります。

 

「お使いになる」「お書きになる」等、

便利に使用でき分かりやすい敬語ですね。

 

ここで、「お読みになる」の

間違いやすい点を紹介しておきます。

 

以下の例文を比べて下さい。

①「この本をお読みになって下さい」

②「この本をお読みになられて下さい」

 

上に示した、

①②のどちらが正しいか分かりますか?

 

正解は①が正しく、

②は間違った用法になります。

 

何故②が間違いかと言えば、

よく誤ってしまう

「二重敬語」になってしまっています。

 

「お○○になる」で一つの

尊敬語表現になっていますが、

それに「~になられて」

という敬語が再度使われています。

 

若い人たちが

「れる」「られる」の使用法で

混乱しているのと同じ理由です。

 

よく使ってしまう間違いですので、

普段から使わないよう気をつけましょう。

「読む」のさらに丁寧な尊敬語は?

「お読みになる」でも

十分敬語として使うことが出来ますが、

もっと丁寧な気持ちを伝えたい場合は

「ご清覧ください」という言葉もあります。

この「ご清覧ください」という言葉は、

主にメールや手紙などでよく使われています。

 

「ご清覧」は、

「相手が見ることを敬って言う語」です。

 

手紙を送った相手に、

「自分の書いた文章を読んで頂き

ありがとうございます。」

と言う感謝の気持ちが込められています。

 

(例)

ご清覧いただき、

ありがとうございました。

 

手紙やメールを利用する時は

「ご清覧」を使うことで、

相手への敬意が伝わりますので

目上の方に使うと良いでしょう。

「読む」の謙譲語は?

「読む」の謙譲語は「拝読する」になります。

用例的には「○○を拝読します」

とかの表現になります。

 

ここでも十分注意したいのが、

二重敬語の使用についてです。

 

「拝読させて頂きました」は間違いで

「拝読しました」が正解になります。

 

この「拝」と言う漢字自体が

すでに謙譲の意味がこもっており、

その他の敬語表現は不要

と言うことになります。

 

ちなみに、

この「拝」が使われる例としては、

「拝観」「拝聴」「拝見」

等があります。

「読む」の丁寧語は?

「読む」の丁寧語は「読みます」になります。

丁寧語は「です、ます調」にすれば、

丁寧表現になります。

 

どうでしたか?

普段からよく使う

「読む」という言葉ですが、

目上の方に直にお話する時は

「お~になる」

メールや手紙を出す際には

「ご清覧」を使うなど、

状況によって

うまく使い分けれると良いですね。
 

この記事の監修者

ミツキ
ミツキ
年間300冊の本を読む「読女」です。皆さんから「分かりやすかった!ためになった!」などのコメントを多く頂き、喜んでいる単純な娘です。

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