「聞きました」の敬語は?「聞く」の敬語とは違う!?

2018.03.03
2020.04.09

カテゴリ「言葉 敬語

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

仕事をしていく中で必ず必要となるものに、

敬語があります。

 

その中でも「聞く」「聞いた」の敬語は、

頻繁に使いますよね。

 

そこでふと普段よく使う

「聞きました。って敬語なのかな?」

と思う方も多いでしょう。

ミツキ
ミツキ
一見すると
「聞きました」
は丁寧に聞こえますが、
敬語ではないんです。

では、今回は

「聞く」「聞きました」の敬語

について解説していきたいと思います。

敬語の種類は?

尊敬語

まず最初に、敬語を覚える為に

敬語自体のおさらいをしておきましょう。

ミツキ
ミツキ
敬語には
大きく分けると
①尊敬語
②謙譲語
③丁寧語
があります。

①「尊敬語」

主に敬意を表す

「相手が行う動作」に使われます。

 

②「謙譲語」

基本的には

「自分が行う動作」をへりくだって

表現する敬語です。

ただし、必ずしも自分でなくても、

敬意を表す相手と自分以外の

第三者の動作に使う事もあります。

 

③「丁寧語」

その名の通り

「自分が丁寧に話す言葉」です。

聞き手に対して敬意を表し、

「~です」「~ます」「~ございます」

などの言い回しがあります。

「聞く」の敬語は?

では、本題の「聞きました」の敬語を

知る為に「聞く」の敬語から見ていきます。

尊敬語は、

「お聞きになる」「聞かれる」

「お耳に入る」

などがあります。

ミツキ
ミツキ
尊敬語は
相手の動作なので
「~される」
と言った表現ですね。

例えば、

「概要について、お聞きになりますか?」

などと使います。

 

謙譲語は、

「伺う(うかがう)」「お聞きする」

「承る(うけたまわる)」

などがあります。

 

他にも、

「拝聴する(はいちょうする)」

という謙譲語がありますが、

これは非常に高い敬意を表す言葉なので

それほど使う機会はないかもしれません。

ミツキ
ミツキ
謙譲語は
自分の動作なので、
敬語の中でも難しく
言葉自体が大きく
変わる表現です。

例えば、

「スケジュールを、お聞かせください。」

などと使います。

 

丁寧語は、

「聞きます」

があります。

ミツキ
ミツキ
今回は
「~ます」ですね。
丁寧語は
最も簡単な敬語なので
覚えやすいですね。

例えば、

「みんなの意見を聞きます。」

などと使います。

「聞きました」の敬語は?

では、本題である「聞きました」

 

これは「聞いた」を

「自分がした動作」ということになる為、

「聞く」の謙譲語を使います。

 

例えば、

「その件は、聞きました。」

を敬語にすると、

「その件は、伺いました。」

「その件は、お聞きしました。」

「その件は、承りました。」

などとなります。

ミツキ
ミツキ
ただし、
ここで注意点が!
「その件」は
「誰から聞いたか?」
という事です。

では、

3つのパターンを見ていきましょう。

①「聞き手の関係者」

この場合は

「話を聞いた相手を立てる必要がある」

ので、先程紹介した謙譲語を使います。

 

例えば、

「その件は、奥様から伺いました。」

などと使います。

 

②「話し手の関係者」

この場合聞き手に対して、

「自分の関係者を立てる必要はない」

ので、丁寧語を使うのが適切となるんです。

 

例えば、

「その件は、部長から聞きました。」

などと使います。

 

③「その他の場合」

基本的に丁寧語で良いですが、

話の出所を伏せておいて

謙譲語を使っても良いと思います。

 

例えば、

「その件は、噂で聞きました。」

などと使います。

 

どうでしたか?

敬語の使用は難しく、

「TPOに応じて」の概念も出てきて

非常に複雑化しています。

 

例えば、

「読んで下さい。は敬語と思いますか?」

まだ時間のある方はこちらの記事で

1ステップ上の敬語知識を

つけておきましょう。

この記事の監修者

ミツキ
ミツキ
年間300冊の本を読む「読女」です。皆さんから「分かりやすかった!ためになった!」などのコメントを多く頂き、喜んでいる単純な娘です。

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