「痛み入る」の意味は?類語やその使い分け方も!

2018.02.03
2020.04.09

カテゴリ「言葉 敬語

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

「痛み入る」という言葉を

知っていますか?

 

日常会話の中で使われる事は、

ほとんどありません。

 

かしこまった印象を受ける言葉なので、

口頭よりも手紙などの文書で

使われる事が多くあります。

 

仕事上のやり取りなどでも

使う事ができる言葉ですので、

知っておくと良いと思います。

 

今回はそんな

「痛み入る」の意味、類語

その使いわけ方をまとめました。

「痛み入る」の意味は?

 
「痛み入る」の意味は

「相手の好意や配慮に対して深く感じている」

「相手の遠慮のなさに呆れる」

などがあります。

 

これは

心に感ずるという意味での「痛む」

それがより深い状態になる「入る」

という言葉から成り立っています。

 

「相手の好意や配慮が自分には

身に余る事で、心苦しい程である」

という様子を表しています。
 

「痛み入る」の使い方は?

 
「痛み入る」は大きな感謝を

表す時に使う言葉なので、

目上の人に対してやかしこまった場

などで使う事が多くあります。

 

特に、仕事上のやり取りで、

「痛み入ります」

と丁寧な形で使われています。

 

例えば、

「急な変更に対応していただき、

痛み入ります。」などです。

 

「相手の遠慮のなさに呆れる」

という意味で使う場合は、

友人や同僚といった親しい間柄や、

目下の人に対して、

皮肉として使われる事があります。
 

 
しかし、

こちらの意味で使われる事は

ほとんどありません。

 

例えば

「ご忠告、痛み入るね。」などです。

「痛み入る」の類語、その使い分け方とは?

 
「痛み入る」の類語には

「恐れ入る」「恐縮する」「有難い」

があります。

 

どちらの言葉を使えばいいのか、

悩む場合もあると思いますので、

使い分けについて説明します。
 

 
「恐れ入る」の意味は

「相手の好意などを、有難いと思う」

「相手に迷惑をかけて、申し訳なく思う」

などがあります。

どちらの言葉も、恐縮をしながら

感謝を表す時に使う事ができます。

 

「痛み入る」の意味は

心が痛むほど深く感謝している様子で、

感謝の程度が大きく感じられます。

 

「恐れ入る」の意味は

感謝をすると同時に、恐縮して申し訳なく思う

程度が大きく感じられます。

 

この事から、

大きな感謝が感じられるのは「痛み入る」

申し訳ない気持ちが感じられるのは

「恐れ入る」となります。

 

「痛み入る」は恐縮をしながら

感謝を表す時に使う事ができる言葉です。

 

とてもかしこまった印象を与える言葉なので、

最近では「恐れ入る」が

使われている事が増えています。

 

たとえ、自分で使う事はない言葉であっても、

相手が使った時にすぐに理解できるように、

言葉の意味や使い方を

正しく知っておく事は大切です。

 

できるだけ多くの言葉を学ぶようにしましょう。
 

この記事の監修者

ミツキ
ミツキ
年間300冊の本を読む「読女」です。皆さんから「分かりやすかった!ためになった!」などのコメントを多く頂き、喜んでいる単純な娘です。

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