葬式の末期の水って何?意味、やり方、由来まとめ!

2017.09.18
2020.04.09

カテゴリ「言葉

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

 
身近な人が亡くなってしまう

というのはとても悲しいことですよね。

 

しかし、

亡くなったからといって

いつまでも悲しんでばかりは

いられないのです。

 

亡くなった人との最後のお別れである

通夜、告別式といったことに向けて

準備をしなくてはいけません。

 

しっかりと準備をして

最後のお別れをすることが

最高の供養になるのです。

 

そんな葬式ですが、宗教などによって

やり方やマナーが違ったりしますよね。

 

マナーを知っていないと

恥をかいてしまうこともあります。

 

そこで今回は葬式の

『末期の水』の読み方、意味

由来、やりかた、順序

など徹底的にまとめました。

葬式までの流れは?

医師から死を宣告されたら

色々とやるべきとがあります。

 

本題を知るためにも、まずは

葬式までの流れについて見ていきましょう。

 

1:死亡診断書を受け取る

市役所等に死亡届を提出する際に、

必要となる書類なので必ず受け取りましょう。

また、

死亡届の手続き終了後には、

火葬許可証を受け取ることになります。

 

2:病院への支払い

亡くなった日か、その翌日に支払います。

振込みで済ませることが多いです。

 

3:末期の水

葬式に向けて遺体に対して

最初に行う作業のことです。

 

4:お清め

遺体のお清めをします。

アルコールやお湯で体を丁寧に拭きます。

鼻、耳、肛門に綿をつめます。

 

5:着替え

遺体を死化粧、死装束にすることです。

白装束に着替えさせて、髪の毛を整え、

爪を切り、髭をそり、女性は薄化粧をします。

故人が生前に好んでいた服を

着させることもあります。

 

6:逆さごと

亡くなった後の儀礼には、

慣習等を逆さにしているものが多数あります。

そのことを逆さごとと言います。

着替えを左前に着させること、

湯灌の作法で水にお湯をいれて

温度調節をする逆さ水などがあります。

 

7:喪主決め

喪主を決めます。

配偶者や長男が勤めるのが一般的です。

 

8:忌中札

自宅の表に、忌中札を掲げます。

近年はこの忌中札は

省略されることも多いようです。

 

9:神棚封じ

遺体を自宅に迎えるまでに、

神棚に白い紙を貼る神棚封じをします。

 

10:安置

自宅に迎えた遺体を北枕にして安置し、

顔に白い布をかぶせます。

遺体の側に花やろうそく、

線香などを供えて枕飾りをします。

 

11:お世話役代表の決定

また、戒名、法名、法号の決定

 

12:枕経

お経を読み上げます。

 

13:納棺

着替えなどを済ませた遺体を棺桶に移します。

このときに、愛用していた

品物や好きだった食べ物なども一緒に添えます。

 

14:弔問の受付

15:葬式

こういった流れになります。

 

ちなみに、医師から死亡が伝えられた時点で

臨終時を迎えます。

 

しかし、臨終で心臓が停まっても、

体の全機能が停まるまでに

最大24時間かかるのです。

 

そのため、臨終時から24時間以内の

火葬は法律で禁止されています。

 

少し話しが反れましたが、

今回はこの中の3つ目に出てきた

末期の水について見ていきます。

『末期の水』とは何て読む?意味ややり方は?

まず読み方ですが、

「まつごのみず」と言います。

 

「まっきのみず」ではないので、

間違えないようにしましょう。

 

末期の水とは

亡くなった人の口元を水で潤すこと

を指します。

「死に水を取る」も同じ意味です。

 

以前は臨終の間際に家族が行っていましたが、

現在では、亡くなった人に

箸に脱脂綿を巻いて糸で縛ったものを用いて、

水を含ませて口元を

軽く湿らせるようにしています。

 

主に割り箸を使用し、

生前に愛用していた茶碗に水を入れて

末期の水を自宅で準備する

というのが一般的となっています。

末期の水は誰からやるの?由来は?

末期の水を行うには決まった順番があります。

 

喪主から始まり、

順に血縁の深い順に行っていきます。

 

病院で亡くなった場合は、

看護婦さんが末期の水を

用意してくれることもあります。

 

また、末期の水の由来は

釈迦が亡くなるときに

のどの渇きを潤すために、

浄水をあげたということからきています。

 

また、

水を飲んで戻ってきてほしい、

あの世でものどが渇かないように

という思いも込められています。

 

転じて最後まで面倒をみる

という意味になります。

 

以上が葬式のマナーの一つである

末期の水についてでした。

 

このように末期の水というのは

亡くなった人を見届けるうえで、

欠かせない行事なのです。

 

今回の末期の水だけでなく、

他のマナーも学んでいざ身近な人が

亡くなったときに安心して

見届けられるように準備しておきましょう。
 

この記事の監修者

ミツキ
ミツキ
年間300冊の本を読む「読女」です。皆さんから「分かりやすかった!ためになった!」などのコメントを多く頂き、喜んでいる単純な娘です。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ