大学「助教、准教授、教授」の平均年収まとめ!

2018.12.01

カテゴリ「会社 年収

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

まず最初に、

「助教」という役職を聞いた事が

無い方も多いと思います。

 

大学には学長、教授、准教授、助教

助手及び事務職員を

置かなければならないと記載され、

これより「助教」という役職ができます。

 

実は2007年4月より

「学校教育法の一部を改正する法律」

が施行され、新しく設置された役職です。

 

なので詳しくない方が聞くと

「助教授」略語と思われるかもしれませんが、

「助教授」は廃止され

「准教授」と変更されています。

 

そんな大学の役職者の年収自体に関しては、

一般サラリーマンの年収に比べて

周知されているとは言えないと思います。

 

そこで今回は

大学の役職者別の年収をまとめました。

大学「教授」の平均年収は?

大学は全国779ありますので、

地域によっても年収は変わってきますが

ここではその平均を見ていきます。

 

厚生労働省が毎年行う

「賃金構造基本統計調査」

に色々な職種の賃金が示されています。

 

直近のデータ(平成29年度)におきまして、

大学教授の

「平均年収は1,112万円」

でした。

 

内訳で見ると、

月給が67万円、賞与が308万円

で年収が計算されています。

 

教授の平均年齢は57.3歳になっています。

 

大学教授と言えば、

短大、大学、大学院などの

各種研究機関における研究者の中では

最高ランクに匹敵する職になります。

 

また、

設立母体が国か私立なのか

によっても大きな収入の差があります。

 

さらに、

年齢によっても大きく異なる事もあります。

 

ちなみに、

教授の中でも「名誉教授」

という方々がいますが、

高齢になっているけれども

まだまだ現役で研究職に付ける人、

大学教育に功績のあった人が

教授会の承認を経て就任されますが、

実は年収は教授に比べて少なくなります。

 

一般企業で言う所の

顧問や相談役と言った感じになるでしょう。

大学「准教授」の平均年収は?

大学における准教授の

「平均年収は約857万円」

でした。

 

これも「賃金構造基本統計調査」

から出された調査結果です。

 

教授の時のようにその設立母体により、

或いは年齢により

その年収は大きく異なるのですが、

平均的なレンジ(幅)で見てみますと

次のようになります。

国立大学では650万円~750万円

公立大学では600万円~700万円

私立大学では700万円~800万円

 

最も高い年収を示しているのが、

大学医学部付属病院における

准教授の年収で、

概ね750万円~850万円

と言うことになっています。

 

教授でも准教授でも同じですが、

執筆した書籍の版権に基づく印税収入や

マスコミなどに出演した出演料、

さらには講演会における講演料などが

付帯収入として収入になります。

 

しかし、

国公立大学の場合は

一旦国庫に納められる規定になっており、

教授や准教授に入る収入は

ごく一部だということです。

大学「助教」の平均年収は?

助教の

「平均年収は約550万円」

でした。

 

こちらも同じく、設立母体による

レンジの相違はあります。

 

国立大学では400万円~450万円

私立大学では500万円~600万円

大学医学附属病院では550万円~650万円

との幅があります。

 

国立と私立の違いですが、

大学によっては私立大学の

「助教」の方が年収が高い場合が

多いようです。

 

基本的に助教以上の方々は、

一般世間の年齢レベルでは

高額の所得と言うことになりますね。

 

平均年収は約550万円とお話ししましたが、

低いと思われた方は

「助教授」と勘違いされていた

のかもしれませんね。

国立大学と私立大学の違いは?

大学にはこの記事中に出てきた

国立大学と私立大学の2種類があります。

◇国立大学

国や地方自治体が運営している大学で、

生徒の入学金は私立大学より安くなっています。

 

国の運営なので勤めている方は

公務員だと思われるかもしれませんが、

公務員では無いです。

2004年4月に国立大学は

「国立大学法人」へ法人化され、

そこから公務員でななく

国立大学法人に勤める職員と変わります。

 

しかし、

急に公務員じゃなくなりますと言われても

中々受け入れられるものではありません。

 

そこで、「みなし公務員」

という義務が課されています。

 

これは簡単に言うと

公務員と同じように扱われる

と考えていいと思います。

 

郵便局も民営化された時も

同じように「みなし公務員」

として扱われています。

 

◇私立大学

こちらは会社が運営する大学になります。

 

その為、利益を求めることになり、

入学金、学費などは国立に比べると高くなります。

反面、

入学者を集めるためにキャンパスを綺麗にしたり、

設備を良くしたりと

選ばれる為の大学設備は国立より豪華になります。

 

入学者が減ればもちろん大学も破綻します。

 

なので魅力ある大学を目指すのは

当たりまえの事ですね。

 

どうでしたか?

「助教」から准教授、教授と

目指していけばもちろん年収は上がりますが、

正直人数的に狭き門になっています。

 

ですが、やはり憧れる職業になると思います。

 

年収だけでは語れない魅力ある職業ですので、

倍率は高いですが目指す人は

相当な勉強が必要ですね。

 

この記事の監修者

ミツキ
ミツキ
年間300冊の本を読む「読女」です。皆さんから「分かりやすかった!ためになった!」などのコメントを多く頂き、喜んでいる単純な娘です。

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