鏡餅の上にある葉っぱ「ゆずり」飾り方や意味は?

2016.09.07
2018.03.17

カテゴリ「イベント

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お正月の時期に近づくにつれ、

鏡餅はよくお見受けしますね。

 

お正月を迎える為に飾る

イメージがある方も多いと思いますが、

本来は歳神様を迎える為に

供えるお供え物です。

 

大半の人は鏡餅が

どのようなものであるのかを

イメージ出来ると思います。

 

しかし、

丸い形をしている意味や飾り方、

付属品の名称をきちんと

知っている人はそう多くはないのでしょうか。

 

今回はそんな

鏡餅の飾り方や意味についてまとめました。

鏡餅の意味は?

まず、

形の意味をお話しします。

 

丸い形は「円満」を意味し、

2つ重ねるのは「かさねがさね」を

表しています。

 

よって、鏡餅は

「円満に年を重ねる」

ということです。

 

次に、

鏡餅は付属品を組み合わせて飾りますが、

飾り方と付属品の名称、意味を

学んでいきましょう。
 

鏡餅の飾り方は?

1: ‘三方’というお餅を

乗せる台の上に、

‘四方紅’という四方が紅く彩られた紙の

端が台から垂れるように敷きます。

 

2 :‘裏白’という緑の葉を

台の前に垂らすように置き、

その上に‘ゆずり’を置きます。

 

3 :鏡餅の下の部分、

その上に‘昆布’、鏡餅の上の部分、

‘御幣’又は‘四手’という順に置きます。

 

4 :お餅の上に‘橙’という

みかんに似た果実をのせ、

その上に‘扇’を乗せます。

 

※地方によっては

串柿、するめ、海老といった

付属品を飾る地域もあるようです。

 

鏡餅の上にある葉っぱ「ゆずり」等の意味は?

◎四方紅

四方を紅で縁取ったもので、

天地四方を拝して災いを払い、

‘一年の繁栄を願う’

という意味があります。

 

◎裏白

常緑樹のシダで、

葉が左右対称に生え、

「対」になっているということから

‘夫婦円満’

を意味します。

また、表が緑で裏が白いことから、

心に裏表が無い

‘清廉潔白’

を表すと共に、白髪になるまでの

‘長寿を願う’

という意味も込められています。

 

◎昆布

「喜ぶ」の語呂合わせではありますが、

子が生まれるという

‘子生(こぶ)’

の意味もあります。

 

◎御幣、四手

御幣は赤色と白色が組み合わされて

作られているもので、赤色は

‘魔除け’

の意味があります。

四手は白一色のものです。

‘四方に大きく手を広げ、繁盛する’

という意味があります。

 

◎橙

木から実が落ちる事がなく、

大きく成長していきます。

その為、

‘代々、大きくなっても落ちない’

という祈りが込められています。

 

◎ゆずり

新しい葉はどんどん大きくなり、

古い葉から落ちていく植物です。

その性質から、

‘家系の中で、若い人が成長していき、

年長者よりも先に亡くならないように’

という祈りが込められています。

 

◎扇

扇の形が末広がりに通じると考えられ、

‘末永く繁盛するように’

という願いが込められています。

 

◎串柿

柿は「嘉来(喜び幸せが来る)」

とも書かれ、

縁起の良い長寿の木とされています。

よって、

‘幸せをかき集める’

という意味があります。

 

◎するめ

日持ちが良い為、

‘末永く続く幸せ’

を意味します。

また、お金のことを

「お足」と呼んでいたようで、

足の数の多いするめは

‘お金を多く呼び寄せる’

という意味があるようです。

 

◎海老

海老の姿から

‘腰が曲がるまで長生きするように’

と願いを込めて飾られています。

 

鏡餅や付属品には

様々な意味が込められていますね。

 

きちんと意味を知った上で飾った方が、

素晴らしい年になるような気がします。

 

そして、

このような素晴らしい文化を

いつまでも大切にしていきたいものです。

 

この記事の監修者

ミツキ
ミツキ
年間300冊の本を読む「読女」です。皆さんから「分かりやすかった!ためになった!」などのコメントを多く頂き、喜んでいる単純な娘です。

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