プルトニウムの危険性とは?なぜ日本は持つのか?

2017.09.03
2018.11.02

カテゴリ「イベント

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

核兵器の材料の中で代表的と言えるのが

“プルトニウム“です。

 

日本では原子力発電には

欠かせない物質ですが、

世界的に見ると兵器での使用が

大きく取りざたされています。

 

では、今回はそんな

プルトニウムの危険性、メリットやデメリット

などをまとめたので、見ていきましょう。

プルトニウムとは?どんな特性がある?

長い間人工的に作られた元素である

と言われてきましたが、

ウラン鉱石中に含まれている事がわかり、

自然元素であると証明されました。

 

しかし大部分が人工生成である事に

変わりはありません。

 

プルトニウムは様々な元素が集まって

出来た元素であり、

バランスが不安定な為に

常に放射能が放出されています。

 

人体が放射能を浴びると異常をきたし、

危険性の高い元素として広く周知されています。

 

粉末では状況に関係なく、

湿気を含むと自然発火が起こる為に

過去には数々の事故が起こっているんです。

プルトニウムの危険性とは?

プルトニウムは兵器にもなる物質の為、

非常に危険な物質です。

 

その為、所有する国は

IAEA(国際原子力機関)

の査察が行われる程です。

 

世の中には毒性のある物質はたくさんあります。

 

例えば、有名なのはボツリヌス毒素、

ダイオキシン、青酸カリなどです。

 

しかしプルトニウムは

それらの持つ毒性をはるかに

上回る強い毒性があります。

 

その為体内に入り込むと

肺に沈着し「肺がん」を発症します。

※潜伏期間が長くすぐに症状が現れません。

 

さらに人体だけでなく、

自然への影響も大きいです。

 

土壌や河川などにプルトニウムが含まれると

木々の成長や農作物の不作などに繋がります。

 

また、汚染された環境の中で

育った作物や魚などを、

人が口にする事になるので

二次被害が広がる危険性が高まります。

原子力爆弾とプルトニウムの関係は?

プルトニウムを使った原子力爆弾の開発は

現在でも世界で続けられています。

 

世界で唯一の被爆国は日本であり、

第二次世界大戦中の

1945年8月6日には広島へ。

 

その3日後の8月9日には

長崎へ投下されました。

 

爆発による熱と爆風に加え、

プルトニウムの持つ放射線が

多量に放出されました。

 

投下時による死者・負傷者だけでなく、

被爆により引き起こされた

がんや白血病での死者数は

戦後も耐える事が無く現在も続いています。

 

つまり、

原子力の恐ろしさとは爆発ではなく、

プルトニウムによる被爆効果

も大きな惨劇を生んだということです。

 

そんなプルトニウムは日本も所有しています、

なぜいまだに持つのでしょう?

プルトニウムは必要?その利用方法は?

プルトニウムをエネルギー開発などに

利用して良い方向へ導くか、

兵器として核開発に利用して

悪い方向へ導くかは持つ人の意識による所です。

 

最初に少し出ましたが、

日本では被爆国としての一面がある一方

原子力発電の為にプルトニウムを所有

しています。

 

これは世界から

『被爆国がなぜプルトニウムを持つのか?』

と言う疑問も持たれている事です。

 

しかし日本はプルトニウムを使った

原子力爆弾の威力や

その怖さを知っているからこそ、

間違った使い方はせず

エネルギーを生み出す材料としてのみ

使用する事ができるのだと言えます。

 

プルトニウム以外にも危険性の高い

元素は探せば他にもあるでしょう。

 

それらにもそれぞれに

利点・欠点があるはずです。

 

危険性が高ければ高い程、

しっかりと正しい知識を持って

利用する事が必要になってきます。

 

・国の発展の為には必要

・国を平和にする為には必要ない

・必要だと思うが身近には置いてほしくない

どの思いも決して間違いではありません。

 

プルトニウムは上手く割り切れない思いが

今も人々を包んでいます。

あなたはどうでしょうか?
 

この記事の監修者

ミツキ
ミツキ
年間300冊の本を読む「読女」です。皆さんから「分かりやすかった!ためになった!」などのコメントを多く頂き、喜んでいる単純な娘です。

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