「退職金」っていつ入る?種類別支払い時期まとめ!

2019.07.05

カテゴリ「会社 退職

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

退職を間近に控えた時期になると、

どうしても退職金のことを

意識しないわけにはいかなくなります。
 

いずれ退職したら、

「退職直後にこれまで給料が

振り込まれていた口座に

退職金が振り込まれるのだろう」

と誰もが考えるのではないでしょうか。
 

そこで、実際には

退職金がそもそも入るのか?いつ入るのか?

などを見ていきたいと思います。

「退職金」の種類は?


 
労働契約で退職金が

支払われる旨の規定がある場合、

その退職金の支払時期や方法等

について就業規則に

定めなければならないこととされており、

それは通常「退職金規程」

として定められます。
 

  • 一括で支払われるもの
  • 分割で支払われるもの
  • 分割ではあっても年金として支払われるもの

など種々様々で、

決して単一ではありません。
 

4種類の退職金の種類が存在します。
 

①内部保留型

退職金の資金を退職一時金として

内部保留していく制度。
 

②企業年金型

確定給付型とも呼ばれ

企業内の年金制度として積み立てる制度。
 

③共済型

公的な団体で設立された

共済制度を活用し、

企業年金のような資産の外部積立を実施し

将来の給付を行う制度。
 

④確定拠出型

企業版の確定拠出年金制度。

毎月の掛け金が直接的に

従業員各個人の財産であり、

積み立てた資産の運用方法は

積み立てた人の自己責任です。
 

これらの退職金制度があるなかで

一体いつ退職金が入ってくるの?

という疑問を解決していきましょう。

「退職金」っていつ入る?


 
退職金は通常労働者が退職後、

7日以内に支払うべき賃金等の金銭債権、

あるいは死亡退職の場合に

遺族に支払うべきそれと同じように

7日以内に支払う義務はないのでしょうか。
 

この疑問に対しては、判例により

7日以内に支払う義務のある

金銭債権とは性質を異にする

という判断がなされています。
 

したがって、退職金については、

労働契約、就業規則「退職金規程」等
に基づく支払方法によって
支払われればよい

 

ことになり、

必ずしも退職後直ちに一括で

口座に振り込まれるわけではありません。
 

退職金が入る時期を知るためには、

各自の労働契約等の定めを

確認しなければならない

ということになります。

 
勤務先に就職する際に、

予め労働条件を確認した上で

労働契約を締結しているはずですが、

その契約の中に退職金の定めはありません。
 

つまり、退職金の定めについては、

労働契約で必ず定めなければならない
という法的な「義務」はなく、
「任意」に労働契約に規定されます。

 

そこで、労働契約に退職金が

支払われる旨の規定がなければ、

当然のことながら、いつまで待っても

退職金が入ることはありません。
 

 
どうでしたか?
 

退職金を住宅ローンの返済や

老後の生活の糧と考えている人も多いのでは

と思いますが、

その支払時期を含めた

自らの退職金の仕組みを理解していないと、

後々予期しないことから

生活設計に誤算が生じかねないことを

理解しておく必要があります。
 

退職金の支払いに関しては

勤務先に相談してみること

をお勧めします。
 

この記事の監修者

ミツキ
ミツキ
年間300冊の本を読む「読女」です。皆さんから「分かりやすかった!ためになった!」などのコメントを多く頂き、喜んでいる単純な娘です。

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