「色々と」の全敬語まとめ!(尊敬語、謙譲語、丁寧語)

2019.05.31

カテゴリ「言葉 敬語

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

一般生活でもビジネスシーンでもこの

「色々と」という言葉はよく使われます。

 

「色々とある」などは

フランクなイメージがあり、

目上の人に使うと

少し失礼な感じがしてしまいます。

 

そこでこの「色々と」という

言葉の意味や

敬語(尊敬語、謙譲語、丁寧語)

を全て見ていきたいと思います。
 

「色々と」の意味は?

「色々と」とは、

「色々」+「と」で成立している表現で、

この「色々」と言う意味が

大きく影響しています。

その影響は、

この「色々」の文法的解釈にあり

3つの解釈があります。

 

第一に、

形容動詞として使用する場合には、

「種類の多い様子」

を示す場合に使用されます。

 

第二に、

副詞として使用する場合には、

「あれこれと」

と言う意味合いに使用されます。

 

第三に、

名詞として使用される場合には、

「多くの色」「襲(かさね)の色目」

の事を指す場合もあります。

 

以上のような使用方法がありますが、

「色々と」となりますと

「副詞」としての意味合いになります。

「色々と」の敬語は?

敬語表現には、既にご存知のように

「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」

の3つに分かれます。

 

「尊敬語」は

相手を敬ったり、尊んだりする場合に

使用する語法です。

 

「謙譲語」は

自身のポジションを

下げる(へりくだる)ことで、

相手を敬う語法になります。

 

「丁寧語」は

そのまま相手に

丁寧に伝える語法になります。

 

では、

「色々と」という言葉の

各々の使用方法をご紹介します。

「色々と」の尊敬語は?

尊敬語として

「色々と」を使用する場合には、

「色々と」と「尊敬語表現の言葉」

を組み合わせることで成立します。

 

「色々と」単独での

尊敬語はありませんので注意して下さい。

 

この場合の用法としては、

例えば「食べる」と言う動詞の

尊敬語は「召し上がる」

と言う言葉に変化します。

 

そのため、

「色々と召し上がる」

という言葉が成立し、

この「色々と」も「召し上がる」

と言う尊敬語に引き付けられ、

尊敬語的表現になります。

「色々と」の謙譲語は?

謙譲語として「色々と」を用いる場合も、

上に示しました「尊敬語」と同じ要領です。

 

「謙譲語」として使用される文に

「色々と」を足すことで「色々と」

という文自体が謙譲語的表現になります。

 

用例としては、

「貰う」の謙譲語である

「いただく」と組み合わせ、

「色々といただく」で謙譲的表現になります。

「色々と」の丁寧語は?

丁寧語表現は、

この「色々と」を使用する

文章の最終で「です、ます」

を付ければ「丁寧語的表現」になります。

 

用例としては

「色々とあります」

は「色々とある」の丁寧語的表現になります。

 

どうでしたか?

何気に使ってしまう言葉も

きちんと敬語にすれば

ワンランク上の人間な感じがしますね。
 

この記事の監修者

ミツキ
ミツキ
年間300冊の本を読む「読女」です。皆さんから「分かりやすかった!ためになった!」などのコメントを多く頂き、喜んでいる単純な娘です。

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