「敬具」「敬白」「早々」それぞれの違い、意味は?

2016.05.12
2020.04.09

カテゴリ「言葉 敬語

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

こんな文書を見ますよね?

 

上司や目上の人に

「取り急ぎ連絡まで」

 

例えばこれは

「取り急ぎ申し上げます」

を使うと丁寧です。

 

このような違いの一つ一つが

「できる!」

と周囲の人に

思われるようになります。

 

しかし、

そんな文書のでも

冒頭と結びを

間違えると台無しです。

 

冒頭なら

  • 「拝啓」
  • 「謹啓」
  • 「前略」

結びなら

  • 「敬具」
  • 「敬白」
  • 「早々」

 

これらの

違い、意味は分かるでしょうか?

 

今回はそんな手紙やメールにおける

冒頭、結び文の違い

についてまとめました。

「ご健勝」「ご清祥」の意味には違いがあった!?
 

「前略」の意味、使い方は?


 
「前略:ぜんりゃく」は

前の文を略す

という意味で

挨拶を省く程度に仲が良い相手や

不満不平を伝えるために

挨拶を飛ばして本題に入らせて頂くことを

丁寧に言いまわす言葉です。
 

「早々」の意味、使い方は?


 
「早々:そうそう」は

締めくくる言葉で利用され、

意味として

取り急ぎ失礼しました

という内容になります。
 

「敬具」の意味、使い方は?


 
「敬具:けいぐ」は「拝啓:はいけい」

とセットで使う言葉で意味は

  • 拝啓:つつしんで申し上げます。
  • 敬具:つつしんで申し上げました。

になります。

 

使い方としては冒頭に

「拝啓」

で書き始めているのなら

「敬具」

と書きます。
 

「敬白」の意味、使い方は?


 
「敬白:けいはく」は「謹啓:きんけい」

とセットで使う言葉で

意味は前文にある「拝啓」、「敬具」より

さらに相手を敬(うやま)う

丁寧な言い回しです。

 

より丁寧な

「謹啓」

で始まる文面ならば

「敬白」

で締めくくるといった使い方をします。
 

「敬具、敬白、前略、早々」の違いは?


 

前文で説明した「拝啓」「謹啓」を

締めくくる言葉として

「敬具」「敬白」

とは結び文句といい

丁寧な文書の最後に書きます。

 

目上の人に対して手紙を送る場合

「謹啓~敬白」>「拝啓~敬具」

を用いるように意識しましょう。

 

「前略」「早々」

は冒頭、文末に使用する文句になり

時候の挨拶などを省略し、

用件のみを伝えたい時には「前略」を使い、

文末は「早々」

で結びます。

 

ちなみに「前略」は

急ぎの用件がある時や

親しい相手などに使いますが、

通常目上の人には使わないので、

気を付けてください。

「ご健勝」「ご清祥」の意味には違いがあった!?
 

この記事の監修者

ミツキ
ミツキ
年間300冊の本を読む「読女」です。皆さんから「分かりやすかった!ためになった!」などのコメントを多く頂き、喜んでいる単純な娘です。

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